ユダヤ人伝統のパンからニューヨークの顔になったベーグル。献上の品として生まれたベーグル。
1683年欧州でのお話...。
その年、オーストリア帝国はトルコ軍に激しく攻めたてられ陥落寸前の危機に陥っていました。
そこに現れたのが、ポーランドの大騎馬隊の援軍！
これにより、オーストリア帝国は危機を脱したのです。
オーストリア国王は、この感謝の気持ちを表すために、お抱えのユダヤパン職人にあるものを作らせました。
ポーランド騎馬隊のシンボルでもある、あぶみ（馬に乗る時に足を掛ける輪型の馬具）を模した、リング状のパンです。
あぶみは、ドイツ語でBugel（ブーゲル）。
そう、このパンがベーグルの発祥だと言われています。

ベーグルは海を渡りニューヨークへ ニューヨークのベーグル
ニューヨークにベーグルを広めたのは、移民としてやってきたユダヤ人と言われています。だから、長年の間は「ユダヤ人の伝統的なパン」という認識だったようです。
そんな中、ニューヨーカー達の注目を集めたのが、「ローカロリー」で「ローファット」なパンだという点！
これがニューヨーカー達に支持され、ベーグルは今やニューヨークの顔とも言える食べ物になりました。